国宝・彦根城の魅力

彦根城は1600年(慶長5年)関ヶ原の戦い

の後、築城された。

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彦根城

関ヶ原の戦いで西軍が敗れて東軍が勝利。

その軍功により、徳川四天王の一人、井伊直政

が西軍指揮官・石田三成の居城、佐和山城に

入城した。


しかし直政は三成の居城であった佐和山城を嫌い、

琵琶湖岸に近い磯山に居城を移す計画を

していたが関ヶ原の戦いでの傷がもとで

1602年(慶長7年)に死去した。


その後嫡男の直継が家督を相続。

家臣には直政の家老・木俣守勝を付け、その

家老が家康と相談し、直政の遺志を継いで

彦根城の築城を開始した。

1622年(元和8年)彦根城は完成した。


徳川家康は大阪城にいる豊臣秀頼を牽制する

拠点として彦根城を作らせ、西ににらみを

利かす重要な城であった。


その後昭和の時代まで井伊家が管理し、

1944年(昭和19年)井伊家から彦根市に

彦根城及びその一帯が寄付された。

この彦根城は明治の廃城令を免れ、戦争も

免れ、無傷で現在に至っている。

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彦根城天守


天守を見て見よう。

三重三階地下一階という小さな天守であるが

千鳥破風、切妻破風、入母屋破風、軒唐破風

を多く取り入れ、バランスにいいい華やかな

城にし、白い壁に黒や金のさしものを使って

バランスのいい天守閣としてまとめている。


二・三重目には華頭窓を採用し、計18個の

華頭窓が用いられている。

天守には廻縁と高欄が採用され、黒漆、金箔張り

の装飾具を配置し、華麗な外観となった。


この天守は二か所の入り口があるのが特徴です。

多聞櫓を経由して附櫓の中からと、玄関口から

天守台の石垣から入るルートの二通りです。


一階は中央に部屋を二つ置き、その周りに

武者走りを配置する。

窓は突上戸で周りに鉄砲狭間や矢狭間が

配置されている。


二階も中央に二部屋置き、構造は一階と

同じ、この階は華頭窓が採用されているから

かなり明るい。

狭間は蓋つきの隠し狭間が配置されている。

三階は少し小さい部屋が二室あり、最上階

からは眺望が開け周辺が一望される。

しかし廻縁と高欄は実用ではなく、格式を

上げるためのものである。


またこの城はリサイクルの城という特徴を

持っている。

大津城から天守、佐和山城からは多聞櫓と

太鼓櫓門、小谷城から西の丸三重櫓その他

観音寺城、長浜城、安土城などの石材や木材を

できるだけリサイクルし、工期の短縮を図った。

そして過去の支配者の所有物を利用して

支配者の力を見せつける一面もあった。

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散策経路

散策経路を見てみましょう

表門から入り、いろは松を見ながら佐和口多聞櫓

に入り、左の馬屋の入る。

この馬屋は当時の状況を伝える貴重な遺構である。


表門を通り、表門山道を上り鐘の丸に着く。

(この橋の下は大堀切と言って、人工的に掘って

道を作った。)

そこで天秤櫓に着き、そこから道なりに行き

太鼓門櫓を通れば本丸に到達する。


天守を見終わったら西の丸に行き、西に丸三重櫓

をみて、井戸曲輪を通って黒門に出て玄宮園へ行く

コースがある。


時間があれば外堀沿いや内堀沿いなどを散策して

石垣などや水門など見どころはある。

重要櫓

佐和口多聞櫓

「いろは松」に沿って登城道を歩いていくと

正面に佐和口多聞櫓がみえる。

四つの城門、京橋口・佐和口・船町口・長橋口が

あり、その中でも佐和口は、表門に通じる彦根城に

とって主要な城門のひとつである。

天秤櫓

この櫓は大手門と表門からの道が合流する地点に

築かれた櫓です。

左右に櫓があり両隅に2階櫓を設け、中央に

城門がある。

丁度天秤のような形になっているから天秤櫓と

呼ばれた。

この天秤櫓に架かる橋は大堀切と言って、橋の下の

通路は人工的に作られた道の上に作られて、

落とし橋になっている。

戦となればこの櫓の果たす役割は大きい。

太鼓門櫓

この櫓は本丸に行く最後の櫓で、櫓の南には続櫓が

付設されています。

一説によるとこの櫓の中に太鼓が置かれ、その太鼓の

音を遠くまで届かす工夫もされている。

今でいう音響効果を出した櫓と言われているが、

定かではない。

この門もどこかの城門を移設してきた門とされている。

どこの城門かは今も謎である。


西の丸三重櫓

この2棟3階建物はもう一つあり、山崎曲輪の

三重櫓です。

この櫓は明治初年にとり壊されたそうです。


西の丸三重櫓は西に丸の西北隅に配置し、西側から

来る敵を狙い撃ちにする重要な櫓です。

西に張り出した出曲輪との間に設けられた大堀切

に面して築かれ、大堀切から見上げる三重櫓は

絶壁のようにそそり立っている。

この櫓は戦になると兵たちが寝泊まりできて

食事もできるようです。

玄宮園

玄宮園は江戸時代の1677年(延宝5年)、

4代藩主井伊直興により造営が始まり1813年

(文化10年)11代藩主井伊直中の隠居屋敷と

して手が加えられ、今日のような姿になった。

場所として北東部の内堀と琵琶湖の入り江に

挟まれた第二郭の曲輪内にあり、楽々園と同じ

敷地にある。


園内は中国の玄宗皇帝の離宮庭園を参考に、

瀟湘八景図という山水画の伝統的な画題を

近江八景に置き換えた作庭とされている。

彦根城の天守を借景にして、中心の入り組んだ

池に4つの島と9つの橋が架かり、湖畔には

臨池閣、鳳翔台、八景亭などの建物が

配置されている。

彦根城観光情報

開城時間    8:30

閉場時間    17:00

料金      一般 800円

        小・中学生 200円

        団体割引あり(30名以上)

休場日、休館日 年中無休

トイレ     あり

写真撮影    可


彦根城へのアクセス

電車    JR東海道本線・彦根駅から約15分

車     名神高速道路・彦根ICから約10分

      北陸自動車道・米原ICから約20分

駐車場   彦根駐車場(普通車1日400円)

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