難攻不落の「天空の山城」備中松山城

備中松山城は岩村城(岐阜県)、

高取城(奈良県)と共に日本三大山城と

されている。

岩村城は標高721m

高取城は標高584m

それに今回紹介する備中松山城です。

それでは紹介していきます。

Contents

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備中松山城の歴史


その備中松山城の歴史は鎌倉時代まで

さかのぼります。

1240年(仁治元年)、秋庭三郎重信が

最初に築いたのが始まりとされ、標高430mの

臥牛山に築いており、臥牛山は中国地方と

瀬戸内海を結ぶ交通の要衝を見下ろす位置に

あり、毛利家などの城塞として機能していた。

江戸時代に入ると、小堀正次・政一親子の改修を

経て、1683年(天和3年)水野勝宗の

大改修で最終的な城の形になった。


全国で現存されている山城の中で日本一高い

山城とも言われている。

その備中松山城内で重要文化財と指定されて

いるのが天守、二重櫓、三の平櫓東土塀の

三か所です。


城主は時代の流れでいろいろ変わり、最後に

板倉勝澄が城主となり、明治まで8代続いた。


城の縄張りは4つの峰にまたがり、自然の山を

利用しているため城郭は広大だ。

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天守の構造


天守構造は複合式望楼型二重二階で、高さは

11mと現存する天守では最も小さい城です。

近くに立つとさほど小さくは感じられません。


南側に大きな唐破風付きの出窓を施し、

二階正面両端には小屋根をもつ竪連子の

折れ曲がり出窓を施してる。

入母屋造りの府櫓状の突出部が付設された、

東面と北面。

そのために鯱は五か所に配置される。

小さな天守であるが、外観にこれだけ拘ったのは

天守を大きく見せようとする意図だろうか。


昔、天守は三重櫓と呼ばれていたが、実際には

二階建てになっており、一階には囲炉裏がある。

この囲炉裏が城の中にあるのはここだけで、

籠城時の暖房と炊飯用に使用したと思われる。


一階より六尺高い中二階があり「装束の間」が

あり、籠城時の城主一家の居室と考えられ、

床には石が敷き詰められ、床下からの侵入を

防いでいる。

また戦が敗れたときは城主一家の自害の場とも

伝えられている。


二階には「御社檀」と呼ばれる神棚が

設けられいる。

これは1683年(天和3年)、当時の城主

水谷左京亮勝宗が松山城を修復したとき、松山藩

五万石の守護として三振の宝剣を奉納するための

部屋で、天照皇大神、摩利支天、八幡大菩薩、

毘沙門天、成田大明神、羽黒大権現、

高野大明神、多賀大明神、愛宕大権現を

祀っている。

そして小田原城、姫路城、松本城の天守の

最上階に神が祀られているが、これほど多くの

神々が祀られているのは備中松山城だけです。


備中松山城は関ヶ原の合戦が終わってから80年

あまり過ぎた平和の時代に、天守の建造など

大修築を行い現在の姿になった。

平和のころに作られた城は土壁の厚さは7センチ

ほどで、有事の時は耐えられません。

そして江戸時代には常時2~3人の番守のみで、

立ち入りは厳しく管理されていた。

城主は麓で生活して、有事の時だけ入城する。


そのためこの城は備中松山藩の権威の象徴として

見られるようになった。

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天空の山城


高梁の市街地は狭い盆地となっていて秋から

冬にかけて市街地は深い霧に隠れてしまいます。

その時、城は雲海の上に浮かんで見える。

それは「天空の山城」と称される。


その天空の山城を撮影するのには

また苦労が必要。


雲海が発生する時期は、9月下旬~4月上旬の

明け方から午前8時頃まで。

10月下旬~12月上旬の早朝に、濃い朝霧が

期待できます。


雲海が出る条件としては、早朝に天候がよく、

朝方と日中の気温差が大きい日。

天気予報を見て「晴れ」で「最低気温が低い日」

を狙うと雲海に遭遇うする確率は高い。

またこの辺は野生猿にも遭遇する事もあり、

野生猿を興奮させないように落ち着いて

対処してください。

また冬場は積雪があることもあります。

懐中電灯は持参してください。


住所       岡山県高梁市奥万田町

お問い合わせ先  高梁市観光協会

        TEL0866‐21‐0461

         高梁市産業振興課

        TEL0866‐21‐0229

駐車場    4台 200m先にも駐車場あり

 

備中松山城へのアクセス

マイカーやタクシー

 城見橋駐車場まで来るまで上がり、そこからシャトル

 バスで登山口のあるふいご峠まで上がるのが一般的。

 ふいご峠にはトイレがあります。

足に自信がある方は徒歩でも行けますが、

かなりの距離があります。

ふいご峠まで700mそこから頂上まで900m、

距離からすれば大したことはないが、

標高480mの山を登るのですから

かなりつらいです。


所 岡山県高梁市内山下1

TEL 0866‐22‐1487

入館料 【大人】300円 

            【小中学生】150円 

団体割引あり30人以上1割引 

100人以上2割引

四館共通券 900円

 備中松山城・武家屋敷館(2館)・

   頼久寺庭園・郷土資料館        

★通常1300円の所、共通券でお得に見学できます。

入場時間 【4月~9月】9:00~17:30

   【10月~3月】9:00~16:30 

   ※12/29から 1/3まで 本丸への入城はできません。

休日 12月29日~1月3日

駐車場 城見橋公園(5合目)110台 

    ふいご峠(8合目)14台

 

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