2026年度前期 連続テレビ小説
【風、薫る】新たな出演者発表 第5弾
二人の主人公、一ノ瀬りん(#見上愛)と大家直美(#上坂樹里)に大きな影響を与える大山捨松夫妻と、東京で出会う人たちを演じる新たな出演者を本日10/24発表!このあと順次公開予定です。#朝ドラ #風薫るhttps://t.co/hg72vHuCFD— NHKドラマ (@nhk_dramas) October 24, 2025
2026年春放送のNHK連続テレビ小説『風、薫る』は、明治期の日本を舞台にした
“看護”の物語です。
主演を務めるのは、上坂樹里さんと見上愛さん。ふたりが演じるヒロインが、それぞれの人生を背負いながら看護という新しい職業に挑む姿を描きます。
この記事では、上坂樹里さんが演じる大家直美というキャラクターや、ダブルヒロイン構成の意図、そして本作が描こうとするメッセージを丁寧に解説します。
『風、薫る』とは――明治の風が吹く、看護誕生の物語
物語の舞台とあらすじ
舞台は明治18(1885)年、日本に初めて看護婦養成所が設立された時代。
西洋式の医学が急速に広まり、人々の価値観も大きく変化していました。
物語の主人公は、一ノ瀬りん(見上愛)と大家直美(上坂樹里)。
若くしてシングルマザーとなったりんと、教会で育った孤児の直美が、看護の世界に足を
踏み入れます。
慣れない仕事や偏見と闘いながら、患者と向き合う姿勢を模索していく中で、2人は次第に絆を深め、やがて“最強のバディ”として新しい時代を切り拓いていく物語です。
実在モデル・大関和と鈴木雅
この物語の原案は、田中ひかる氏の『明治のナイチンゲール 大関和物語』です。
大関和は、日本で初めて看護を「職業」として確立しようとした女性。
離婚後、二人の子どもを育てながら伝染病患者の看護に奔走しました。
一方の鈴木雅は、個人経営の派出看護婦会を立ち上げ、看護師の社会的地位向上に尽力しました。
『風、薫る』は、この2人をモチーフに、女性の自立と友情、そして人の命と向き合う尊厳を描いています。
脚本・吉澤智子が描く“女性の自立”
脚本を手がけるのは、『恋はつづくよどこまでも』『わたし、定時で帰ります。』などで知られる吉澤智子氏。
彼女の作風は「強さと優しさを併せ持つ女性像」を描くことに定評があります。
『風、薫る』でも、困難な時代を生き抜く女性たちの友情や成長を、丁寧な心理描写で描くことが期待されています。
上坂樹里が演じるヒロイン・大家直美とは
朝ドラ『風、薫る』
ヒロイン・上坂樹里、撮影開始❗️
見上愛とW主演、2026年前期放送https://t.co/W3eEJFZ28D#風薫る #上坂樹里 pic.twitter.com/CSBu29xjSp
— オリコンニュース (@oricon) October 9, 2025
役柄の背景と人物設定
上坂樹里さん演じる大家直美は、生まれてすぐ親に捨てられ、教会で育てられた女性。
過酷な境遇の中でも人を思いやる優しさを忘れず、自らの手で生きる力を培ってきました。
看護養成所で出会うりんとの関係は、当初は対立しながらも、やがて互いの生き方を認め合う深い友情へと変わっていきます。
直美の人生は、“自分の居場所をつくる”という現代にも通じる普遍的なテーマを体現しています。
上坂樹里のこれまでの歩みと演技の魅力
上坂樹里さんは、10代からドラマや映画で注目を集めてきた新世代の実力派俳優です。
夜ドラ『いつか、無重力の宙で』では、高校生時代の主人公を演じ、透明感と感情の繊細さを見事に両立させました。
その“素の感情が見える”演技力が高く評価され、今回の朝ドラ抜擢へと繋がったと言えるでしょう。
彼女の表現の核にあるのは、「静かな強さ」です。
大げさな感情表現ではなく、言葉の裏にある揺れや痛みを自然に表す。
それが、社会の偏見や困難と向き合う大家直美という役にぴったり重なります。
見上愛とのダブルヒロイン関係に注目
来春朝ドラ『風、薫る』見上愛、もう1人の主演・上坂樹里に見守られクランクイン「すごくうれしくて心強い」【写真7枚】#風薫る #朝ドラ #NHK #見上愛 #上坂樹里 @mikami_ai_ @juri_kosaka
pic.twitter.com/praZfw6Dvt http://news.mynavi.jp/article/20250914-3456297— マイナビニュース・エンタメ【公式】 (@mn_enta) September 14, 2025
『風、薫る』の最大の特徴は、2人のヒロインが対等に物語を牽引する“ダブルヒロイン制”です。
上坂演じる直美は理想を追う現実派、見上演じるりんは情熱で突き進む行動派。
互いに欠けた部分を補い合う関係性が、物語に深みを与えます。
2人のぶつかり合いは、単なる友情ドラマではなく、価値観のぶつかり合いでもあります。
時代を超えて「女性が自分の道を選ぶ」ことの意味を問いかける構造になっている点が、
従来の朝ドラとは異なります。
『風、薫る』が描く新しい朝ドラの形
歴史とフィクションの融合
史実をベースにしつつも、登場人物や出来事にはフィクションが織り交ぜられています。
そのため、堅苦しい歴史ドラマではなく、感情豊かな人間ドラマとして楽しめるのが特徴です。
看護という職業がまだ“賤業”と見なされていた時代に、命を守る仕事の尊さをどう表現するか。
その問いは、現代社会の医療現場で働く人々にも通じます。
女性バディドラマとしての見どころ
2人のヒロインの関係は、“支え合いと対立”の両面を持つバディドラマとして構築されています。
『風、薫る』は、これまでの「恋愛中心型」朝ドラとは異なり、友情・使命・社会変革が主軸。
女性同士が手を取りながら新しい時代を切り拓く姿が、視聴者の共感を呼びそうです。
社会的メッセージと現代への共鳴
看護師という職業は、今や社会に欠かせない存在ですが、その始まりには偏見と闘った女性たちがいました。
『風、薫る』は、その歴史を描くことで、「仕事を持つこと」「人を助けること」の意味を問い直します。
“風が薫る”というタイトルには、古い価値観を越えて新しい風を起こす女性たちへの敬意が込められています。
放送前に知っておきたい注目ポイントまとめ
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放送開始:2026年春(NHK総合 午前8:00〜)
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主演:上坂樹里・見上愛(ダブルヒロイン)
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原案:田中ひかる『明治のナイチンゲール 大関和物語』
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脚本:吉澤智子
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制作統括:松園武大
放送前から話題を集める『風、薫る』。
上坂樹里さんの静かな情熱と、見上愛さんの芯の強さが交差する瞬間に、
明治という時代を超えた希望が見えるはずです。
歴史を背景にしながらも、現代に響く「自分らしく生きる」物語として、2026年春の朝を爽やかに彩ることになるでしょう。
応援しましょう。


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